バッチ博士の「12 の癒やし手とその他のレメディ」レメディとそれを与える理由

バッチ博士の「The Twelve Healers and Other Remedies (12 の癒やし手とその他のレメディ)」より
参照元: https://www.bachcentre.com/wp-content/uploads/2019/10/Japanese_Twelve_Healers_1941.pdf

レメディとそれを与える理由 12

38 のレメディ
は、下記の 7 つの表題 13 にわかれています。

1. 不安と恐れをもつ人に
2. 内心が不確かな人に
3. 現実の状況へ無関心な人に
4. 淋しさ
5. 人や周囲に敏感すぎて影響されやすい
6. 失意と絶望
7. 他人の幸せを気にしすぎる 14

不安と恐れをもつ人に

* ロックローズ

 レスキューレメディ (緊急時のレメディ) 15 です。一見希望が持てないように見える場合に使えるレメディです。事故や急病、または患者さんがとても怖がっているか、恐ろしがっている時、そして周りの人に恐怖感を与える程事態が深刻な時に使われます。患者さんの意識がない場合、レメディで唇を湿らせてあげることもあります。もし、意識を深く失い、眠っているような状態であれば、クレマチスを、激しい苦痛があるようならアグリモニーをというように、他のレメディを併用して使うこともあります。

* ミムラス

 世の中で起きること、病気、痛み、事故、貧困、暗闇、孤独、不幸などに対する恐れのためのレメディです。日常生活の中で感じる恐れです。
 このタイプの人は恐れを心の中に静かに秘めていて、それを人に気軽に話したりすることができません。

チェリープラム

 過度の緊張や、理性を失って、恐ろしいことや怖いことをするのではないかという不安にかられる時、また望んでもいないし悪いことだと知っていて、そうすることを考え、そうしたい衝動に駆られる恐怖のためのレメディです。

アスペン

 曖昧で、なぜ怖いのか理由もなく説明も出来ないような漠然とした恐怖。さらに患者は、はっきり何が起こるとは言えないものの、何かひどい事が起こるかもしれないという予感におののく事もあります。
 このような曖昧で説明の出来ない恐れは、日夜つきまとい、こうした人はしばしばその悩みを他人に話すことを怖がります。

レッドチェストナット

 自分以外の人の事を心配せずにはいられない人のためのものです。こういった人たちは、自分のことを心配しないで、そのかわり、自分の好きな人のために苦しみ、何か不幸なことが彼らの身に起こらないかと終始心配します。

内心が不確かな人に

* セラトー

 自分で決めるだけの十分な自信がない人で、絶えず人の助言を求め、しばしば間違った助言に従います。


* スクレランサス

 二つの選択肢がある時、一方が正しいように感じたかと思うと次の瞬間には、もう一方のほうが正しいように思えて、いつまでも決められないで苦しむ人。この対日の人は、通常物静かで一人で苦しみ、悩みを他の人と話し合いたがりません。

* ゲンチアナ

 容易に落胆する人のためのものです。病気の時や日々問題を抱えているときに、少しずつ状態がよくなってきていても、回復がちょっと遅れたり、障害が起こったりすると模擬的になり、すぐ気落ちします。

ゴース

 希望が見えず行き詰まっていて、まだ何かでいることがあったとしても、そう信じることを諦めてしまっています。人の説得を受けたり、他の人を喜ばせるために、いろいろな両方を試みることがあっても、それと同時に周りの人に良くなる希望がほとんどないことを納得させようとします。

ホーンビーム

 自分に課せられた人生の重荷を背負って行くには、精神的にあるいは肉体的にあまり強くないと感じている人のためのものです。つまり、一般的に見れば、きちんと自分の仕事をこなしているにもかかわらず、毎日やらなければならないことが多すぎて、やり遂げられないように感じます。
 これらの人は、自分の仕事を容易に達成するには、まず、自分の精神の、あるいは肉体のどこかを強くする必要があると信じています。

ワイルドオート

 人生においてなにかすばらしいことをしようと野心を持っている人、そしていろいろな経験をして、可能な限り楽しみ、人生を最大限有意義に生きたいと思う人のためのものです。
 しかし、問題はそのために何をしたらいいか決められないでいるという事です。つまり、野心はとても強いのですが、j分でこれだと思うような天職を探し出せずにいます。そのため、決めかねて、あせりや欲求不満を引き起こします。

現状の状況へ無関心な人に

* クレマチス

 夢見がちで、眠そうで、きちんと目覚めていなくて、人生に余り興味がない人のためのものです。物静かで、自分が現在置かれている状況を心から幸せだとは思えず、現在よりはむしろ、未来の中に生きています。つまり、自分の思っていることがそのうち実現し、もっと幸せになれると考えています。人によっては、病気になっても全く、あるいはほんのわずかしか良くなろうとする努力をしません。そして時には、死後の世界が現世より良いように考えたり、また先立ってしまった愛する人に再び会えるかもしれないと考え、死ぬことさえも楽しみにします。

ハニーサックル

 過去の中、例えば、とても幸せだった時のことや失った友達との記憶や実現しなかった野心の中に生きる人のためのものです。これらの人は過去に経験したような幸せが二度と訪れるとは考えません。

ワイルドローズ

 はっきりとした十分な理由もなしに、自分の周りで起こる事柄に対して諦めの気持ちを持っていて、生活を当たり障りなく過ごし、物事をそのまま受け入れて、物事を良くしたり、何か楽しいことを見つけたりという努力はしません。そして、不平を言うこともなく、人生における戦いを放棄してしまっています。

オリーブ

 精神的、肉体的にこれまで苦しんできて、もう何の努力をする力も残っていないと感じるほど疲れきっている人のためのものです。日々の暮らしは、少しも楽しくなく、ただ辛く感じられます。

ホワイトチェストナット

 自分の望まない考えや思い、主張が自分の頭の中に入ってくる事を阻止できない人のためのものです。普通それは、目の前の事柄に没頭できるほどの強い関心を持てない時におこります。

マスタード

 憂うつな気分や、時には絶望的な気分さえが、まるで冷たい暗い雲のように覆い被さり、人生の光や喜びを隠してしまうように感じる人のためのものです。何故、ふさぎ込むのかその理由がわからず、説明をする事ができなこともあります。
 このような状況下では、幸せそうに振舞ったり、楽しそうにする事はほとんど不可能です。

チェストナットバッド

 観察や経験をうまく生かす事ができず、日々の暮らしから教訓を得る時も、他の人より時間がかかる人のためのものです。
 普通なら一度経験すれば十分な時でも、このタイプの人はもっとたくさん経験しなければならないように思い、教訓から学ぶために、時には何回も繰り返します。
 その結果、残念なことに、1 回やれば十分な時でも、あるいは、他の人の間違いを見てそれを教訓にすることができる時でも、何度も同じ間違いを繰り返してしまいます。

淋しさ

* ウォーターバイオレット

 健康な時でも、病気の時でもひとりでいるのを好む人のためのものです。
 大変物静かで、動く時もうるさい音をたてず、余り話さず、話すときも優しい話し方をします。とても独立心が強く、有能で自分を信じ、人の意見に余り動じません。人に打ち解けず、人に対しても干渉せず、自分の道を行きます。このタイプは、利口で才能のある人が多く、その穏やかで物静かな物腰は周りの人をほっとさせます。

* インパチェンス

 何でも即座に考え、行動を起こし、すべてのことを躊躇したり遅滞することなく済ませたいたと考えているタイプです。病気の時には、すぐに回復しないかと案じます。
 行動ののろい人に我慢ができず、遅い事が悪いことであり、時間の無駄だと考え、その人たちをなんとか急がせようと努力します。
 また、自分のペースで物事を運ぶことができるので、独りで働いたり、考えたりする方を好みます。

ヘザー

 自分自信の問題を他の人と話し合う必要があると考え、だれ彼かまわず、話し相手を常に捜している人のためのものです。長時間独りきりにされると。とても不幸だと感じます。

人や周囲に敏感すぎて影響されやすい

* アグリモニー

 平和を愛し、愉快で陽気、かつ、ユーモアのある人で、口論や喧嘩が嫌いで、人に合わせるために自分を犠牲にします。
 一般的に精神的、肉体的に問題を抱え、苦しんだり、落ち着かない気持ちでいるのですが、冗談を行ったり、ふさけたりして、それを隠し、とても良い人のように見られます。
しばしばアルコールやドラッグを過度に飲用し、自分自信を高揚させ、陽気になることで試練に耐えようとします。

* セントーリー

 親切でも物静かで優しく、他の人に対して過度に気を遣います。そして、無駄な努力を自分に強います。
 他の人には尽くす気持ちが強すぎて、人を助けるというよりは、人の下僕になってしまうときがあります。人の良い性格なので、必要以上に人の手助けをしたいと願い、そうすることで、自分自信の人生における使命を無視する傾向があります。

ウォルナット

 人生におけるしっかりした理想や野心を持ち、それを遂行していますが、まれに他の人の熱意や説得や強い意見に振り回されて、自分の考えや目的や仕事から離れてしまうことがあります。
 このレメディは、このような人に一貫性を与え、外部の影響に左右されにくくします。

ホーリー

 嫉妬や羨望、復習や猜疑心といった思いに時折駆られる人のためのレメディです。また色々な場合に感じるいまいましさに対しても有効です。
 不幸の原因がこれといってない場合、しばしば自分自信の中で非常に苦しみます。

失望と絶望

ラーチ

 自分が、周りの人よりも劣っている、あるいは能力がないと思いこみ、失敗ばかりを考え、決して成功することがないと思っています。ですから、成功するために冒険する事もなく、一生懸命何かをやってみようとしない人のためのレメディです。

パイン

 自分を責めてばかりいる人のためのものです。うまくいっている時でさえも、もっとうまくできる筈だと考え (註 16)16、決して自分の努力や結果に満足することがありません。
一生懸命努力し、失敗すると自分を責めて非常に苦しみます。
 時には、他の人が原因で起こった失敗でも、自分のせいだと考えます。

エルム

 良い仕事を行い、自分の人生でなすべきことを追求し、何か重要な事をしたいと願っていますが、それはしばしば人類のためになることです。
 しかし、自分がやろうとする仕事が余りにも難しく、ひとりの人間の能力を超えていると感じる時には、気落ちしてしまいます。

スィートチェストナット

 苦痛が余りにも大きく、耐え難いと感じられる時のためのものです。
 心や身体が忍耐の究極の限界を越えると感じて、もう屈服するしかないと思われる時に遣います。
 眼前に崩壊や破滅以外の何ものもないように見える時のためのレメディです。

スターオブベツレヘム

 一時的に大変な不幸せを生み出すような状況の下でとても苦しんでいる人のためのものです。
 重大な知らせにショックを受けたり、大切な人17 を亡くしたり、事故後に恐怖感におそわれたりした時などがそうです。
 慰められること18 さえ一時的に拒否しているような人に、このレメディは慰めをもたらします。

ウィロー

 逆境や不運に苦しんでいる人のためのものです。人生を成功をもたらしてくれるかどうかで判断するので、不満を言ったり、憤ったりすることなく逆境を受け入れることが難しい人のためのレメディです。
 なぜ試練に会うのかわからず、不公正だと感じ、みじめになります。しばしば、昔好きだったことにも興味を失い、やろうとしなくなります。19

オーク

 日々の暮らしの中で良くなろうと必死でもがいたり、戦ったりしている人のためのものです。どうにもならないように見えても、次から次へと挑戦し続けます。
 とにかく戦い続けます、もし病気になって義務を果たせなかったり、人を助けたりできなくなると、自分に不満を感じます。
 希望を捨てたり、努力を惜しんだりせずに、困難に立ち向かう勇敢な人です。

クラブアップル

 これは、人を清めるレメディです。
 あたかも自分のどこかが何か汚れているように感じる人のためのものです。
 またしばしば、全く些細なことで悩んでいて、彼等が気にしていることに比べれば、もっと重い病気があってもそれはほうっておいて、需要でないことのほうを気にかける人たちのためのものです。
 どちらのタイプも、本人の心の中に最も大きく占めている事や、絶対に治さなければならないように見える事から解き放たれたいと切望しています。もし治療が失敗すると、意気消沈します。
 これは、清めるためのレメディですので、何か毒が傷口から入ってしまって、取り除かなければならないと患者が思っている時には、このレメディが傷を清めます。

他人の幸せを気にしすぎる

* チコリー

 子供や親戚や友達のことを過度に気にかけ、常になんとかしてあげられないかと探しまわり、そのことで頭がいっぱいになっています。
 自分が悪いとみなしていることを絶えず正そうとして、それを生き甲斐にしています。そして、自分の気にかけている人たちは自分の近くにいて欲しいと願います。

* バーベイン

 自分なりに正しいと信じている理論や考えに凝り固まっていて、滅多にその考えを変えようとしません。そして、自分の周りにいるすべての人たちに自分のかんげと押し付け、自分と同じように考えて欲しいと願います。自分が教えたいと思う事柄に確信がある時は、強い意志と勇気をもって説得しようとします。
 病気になると、普通はあきらめてしまうような事でも何とかしようと長い間もがきます。

バイン

 大変能力のある人で自分の力を信じ、成功することを疑いません。
 余りにそれを確信しているために、自分のしていること、あるいは正しいと信じていることを他の人にも押し付け、それがその人のためにあると考えています。病気の時でさえも、指示しようとします。このタイプの人は、緊急の時には本当に頼りになります。

ビーチ

 自分の周りのすべてのものがもっと良く、もっと美しくならなければならないと感じる人のためのものです。たくさんのことが間違っているように見えても、その中でな何か良いことが育っているのを見つけだす能力を身につけるためのものです。
 それによって、それぞれの個人が、そしてすべてのことが、それぞれ異なった仕方で最終的な完全さに向かって進んでいることをもっと理解し、寛大で、情け深くなることができるからです。

ロックウォーター

 自分の生き方に大変厳格な人です。人生の喜びや楽しみは仕事の邪魔になるかもしれないと考え、それらを否定している人のためのレメディです。
 自分にとても厳しく、健康で強く活動的でありたいと思い、そのためになると信じることは何でもします。人が自分の考えに従い、それによって、その人が向上するようなお手本になりたいと考えます。


註釈
13 グループの名前は一般的な感情の性質に基づいている。バッチは、セブンバッチのソードのそれぞれと関係づけている。バッチのソードとは、バクテリアから作ったホメオパシーのレメディで、1919年から1928年の間にバッチが研究したもの。ノラ・ウィークスの「心を癒す花の療法」第 5 〜 6 章を参照。
14 1941年版では、これを、「気にしすぎる (Over-care) 」としているが、現在の版では、その 2 行前パターンに従って、敏感すぎて影響されやすい (Over-sensitive) に私たちのほうで修正。
15 この最初の文章は、本書より後の版では削除している。バッチは 5 種類のレメディを組み合わせて、「レスキューレメディ」と呼んだ。読者の中には、同じ名前がロックローズを説明するのにも使われているので、混乱したかもしれない。
16 「that」という言葉が、あとのほうの版では削除されている。
17 あとの版では、「some one」は通常「someone」と綴られている。私たちは、クレマチスのところでバッチの言葉の使い方が「some beloved one」なので、それと合わせて「some one」のほうを選んだ。
18 あとのほうの版では、「consoled」のあとにカンマがある。
19 あとの方の版では、この文章を「They often take less interest and are less active」(しばしば興味が半減し、不活発になります。) としている。

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